1,500人の学生を大動員した大学時代

大学は早稲田に進学しましたのですが、サークル活動に夢中になりましたね。雄弁会に所属していましたがそれとは別に、大学3年時、人に会うことで自分を磨こうという趣旨の「人物研究会」というサークルをつくりました。当時は3年生が5~6人という小さなサークルでした。

私は何とかもっと大きなサークルにしたいと思ったのですが、ただ人数を増やせばいいというわけでもありません。結束の固い仲間を増やしたいと思いましたので頭をひねりました。そこで思いついたのが、当時の衆議院議員、中川一郎先生を招いての大演説会です。人物研究会は、”人”に直接会って勉強しようという会ですから、それまでも漫画家の楳図かずお先生にお目にかかったりしていたのですが、私はこの頃から政治が好きで、政治家の方に会いたいとずっと思っていたんですね。それで、縁あって、ボランティアでお仕事をさせてもらった中川先生をお招きすることになったのです。早稲田大学の大隈講堂に1500人もの聴衆を招いての大演説会はとても盛り上がりました。一人でも多くの学生に来てもらおうと、たくさんのビラを貼って宣伝して・・・。その効果もあって、人物研究会は一気に80人規模のサークルになりました。

人数が多くなればなったで、人心掌握するはまた至難の業ですが、私はそういったことが苦にならないというか、やはり好きだったのだと思います。こういったことも、政治を目指すきっかけの一つになっているのかもしれませんね。