spacer menu home menu prof menu kouya menu seisaku menu kouenkai menu kiroku menu media menu link spacer

 

「東京」から日本を変える!!
〜松原仁「東京新政策研究会」事務局長に就任

■東京新政策研究会(新政研)とは・・・

前回の総選挙では、東京では、自民党を上回る議席数と得票数(比例)を獲得いたしました。しかしながら、具体的な政策が見えないというご意見もたびたびいただきました。そこでわれわれ都内民主党所属議員の有志は、より身近な都市政策の実現を目指し岩国哲人代議士を中心に結集いたしました。

■ 設立主旨

十年前は「強すぎる日本、弱すぎるアメリカ」が問題でした。ところが今では「強すぎるアメリカ、弱すぎる日本」が世界の問題になっています。国債の格付けは下がり、企業の利益率は下がり、株価は下がり、上がったのは失業率と、消費税と、国の借金比率。強すぎる日本から、わずかな十年で弱すぎる日本への「悲惨なる転落」。何が原因なのか。政策を間違えてきたからです。世界は今、世紀末を迎えています。この世紀末は、百年と千年の二つの世紀末が重なるために、「大世紀末」と呼ばれています。大世紀末を前に、政治と経済の大手術「政経手術」が必要です。戦後の再出発にあたって日本は、社会主義でも共産主義でもなく、資本主義を選びました。企業活動の自由を保証する資本主義を選択したことは賢明な選択でした。しかし、それは不正の自由や粉飾、脱税の自由まで保証したものではなかったはずです。大銀行に巨額の公的資金が投入されるなど、まるで、出来の悪い社会主義、共産主義の国になっているではありませんか。戦後に行われたもう一つの選択、それは民主主義でした。独裁制でも天皇制でも軍閥制でもなく一人一人の声が尊重され、一人一人の政治権利を平等にするという、これも賢明な選択でした。一票の大きな格差や、国民に説明できない野合連立政権で国会を制圧する日本の現状は、賢明な選択が目ざした政治とは全くかけはなれた政治となっています。国民、特に都市住民の声を軽視し無視してきた結果が、日本の経済と政治をおかしくしてしまったのではないでしょうか。政治というものは決して難しいものではありません。「くらしを守る、仕事を守る」その一点に尽きます。いわゆるバラマキ公共事業といわれる放漫予算で、バラマキが与党議員のハラマキに入り、都市の税金が地方の山の中や海の中でコンクリートになって泣いています。戦後五十年間、一貫して都市化現象はますます進み、投票権と予算面で都市住民を差別するという、自民党に代表される政策では,もはや日本を救うことは出来ません。 税金と人権を泣かせる悪性を断つ、そのためには私たち議員が、「行政はサービス、政治はロマン」、国民に希望の灯として時代の変化に則した新しい、かつ、大衆に迎合することのない政策を掲げるために結集するときではないでしょうか。新しい時代には、新しい政策を。今こそ発想を転換し、いまや日本の七割をこえる都市住民の生活感覚と未来への期待に軸足を移し、官僚政治を打破し、税制の抜本的改革と定数格差の是正を実現し、都市の交通、防災体制の整備、及び農民と都市が共生できる農業政策や新しい教育制度への公的資金の投入などを図り、日本の民主主義と資本主義を救うために一人でも多くの議員が、立ち上がるときが来ています。「世直し」を口にしながら「手直し」もできず、「言い直し」「やり直し」の連続の中に、児童の体力も国の体力も弱くなり、国民の借金は増加する一方・・・、このような政治に一日も早く終止符を打たなければ、国家と民族の名誉を守れないばかりか、日本が世界の笑いもの、厄介ものになることはまちがいありません。私たち有志は、六月の総選挙前から、決起すべく打合わせを重ねてきました。総選挙の結果、特に都市部において強い期待を民主党に寄せていただき、有権者の皆さんへの感謝と共に、大いなる責任を負わされたという認識を新たにいたしました。今週発表された世論調査では、ついに内閣の支持率が、民主党の支持率を下回り、逆転しました。まさに民意が政権交代を要求していることは明らかです。二十一世紀の夜明けまであと二ヶ月。残された時間は少なくなりました。まずどのような政策を創出すべきか、またどのように分かりやすい政策を打ち出していくか、そしてそれをどのように有権者に伝えていくのか、その研究・提言の舞台に、一人でも多くの国会議員、都議会議員、市区町村議会議員、そして日本の政治を憂える同士のご参加をお願いします。

二〇〇〇年十一月一日
東京新政策研究会呼びかけ人一同