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荒野の叫び 2011年11月の記事

沖ノ鳥島を見て

2011.11.09

 過日、小笠原諸島が世界自然遺産に登録決定されたことを記念する式典に参加をしたあとに、わが国領土の最南端である沖ノ鳥島を視察した。
 もとより、私の所管する国土交通省の所掌事務の中で、国土保全という極めて重要な課題がある。また海域における浅薄な安全な航行巡視や警察活動を担当する海上保安庁の仕事もまた重要であるが、これもまた私の担務となっている。
 日本の領土面積は約38万平方?で世界では61番目の国であるが、国連海洋法条約によって定められた沿岸から12カイリの領海とさらに沿岸から200カイリまでのEEZすなわち排他的経済水域のもつ水上の面積を合せると約447万平方キロメートルで世界第6位、これらを合わせるとわが国が地球の表面上に占める面積は世界第9位となり、まさに有数の大国であるといえる。
 EEZとは比較的新しい考え方であるが、こうした今日の新しい国際的認識をもってすれば世界第9位の大国であるという、それくらいの強い矜持と自負を持つ必要があると考える。
 同時に、かつてのわが国は、国境を隣国と接していない島国との認識であったが、排他的経済水域の観点からすると国境的なものを他国と接していることになったということを強く認識する必要がある。
 私は、そのこと自体が、日本民族が歴史上初めて直面する現実であり、こうしたことも含めて憲法の改正問題などは考察されるべきと考える。
 そうした感慨を持ちながら沖ノ鳥島を見た。
 上空から俯瞰するその島は、想像以上に広がって見えた。周囲約11キロの海岸線が、大洋の真ん中で白い波を受けている様は美しいの一言に尽きる。干潮時の11キロの海岸線を何回か空中よりみて帰途についた。
 日本には多くのEEZを画定する島がある。またそうした島の中にはこれまで正式な名前がないものもあった。いままさにその名前を付ける作業が進んでいるという。今までは俗称で親しまれていた島に国として正式に名称を付ける作業である。
 私は、そうした国土保全を支える官庁の作業は重要であるが、より重要なことは国民の「日本は国境を持つ国家となった」という明快な自覚ではないかと考える。その自覚なくして、日本は国土の保全はできないのではないかと考えた。
 私たちの頭の中にある日本列島の地図のイメージに、さらに外周200カイリのEEZの境界線まで押し広げた新しい日本地図をイメージしそれを国民が共有することが主権国家としてとても重要なことなのだ。

 なお、つい先ごろ、拉致問題担当の兼務を解かれた。この間、横田早紀江さんからも、「やめないで」との激励の電話もあった。私は、自分の政治的な立ち位置がどうあろうと、拉致問題の解決のために今後も戦っていくつもりである。
 それは、人権にかかわる問題であり、国家の意義を問う大きな問題であること、さらに日本国の威信を問う問題であるからだ。
「失われた十年」は、経済社会的な分野にとどまらず、拉致問題にも見られるが、これはまさに日本の国家の意思の分野にも大きくかかわる問題である。
 この十年の外見的に見た不作為から、日本が意思を持って行動することを拉致被害者家族会の皆さんと共に求めていく。
私は、いかなる立場にあろうとも、拉致被害者全員を救い出すために、また誇りある祖国を守るために頑張っていきたい。

ここに中学時代のテキストが入ります。
ここに高校時代のテキストが入ります。
ここに大学時代のテキストが入ります。
ここに松下政経塾時代のテキストが入ります。