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2007年07月

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参議院議員選挙 大勝利! 2007.7.30[Mon]

 第21回参議院議員選挙が終了した。この間、私は縁のあるところを中心にして、日本全国を遊説して回った。その内容を大雑把に記すと、北は北海道、青森、山形、茨城、千葉、埼玉、神奈川、山梨、富山、福井、滋賀、愛知、兵庫、鳥取、島根、岡山、香川、徳島、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、そして都内各地といった具合である。
 それぞれの選挙区において、街頭演説なり、個人演説会場をまわってきたが、とくに地方に行った時の民主党に対する期待の大きさには目を見張るものがあった。
 もっとも東京の有権者よりも地方の有権者の方が、その地域性にもよるが、人懐こくて手を振ってくれることが多いとは昔から聞いていたので、単に手を振ってくれるだけでは民主党を支持しているのかどうか分からぬと思い、それぞれの地方で、有権者と少しでも会話するよう心がけた。
 そこで、まず言われることが今の与党政権に対する批判の言葉であった。確かに、年金問題に対する怒りもさることながら、それは行動を起こすための大きなきっかけであって、もともとの自民党に対する「地方は裏切られた」との深層心理が、そこに根深くあったものと洞察した。
 したがって私自身は、年金問題における政府の対応の稚拙さは、無論指摘はするものの、それ以上に自民党政権の「おごり」について批判を繰り返した。
 私は松下政経塾の2期生であるが、師匠 松下幸之助は、人生何事をするのにも「運」が大切であるということを常に語っていた。
 個人において運を自らの味方につけるためには、なにより謙虚な心が大切であると説いた。
 このことは、ある国に例をとれば、その国の政権が、傲慢であれば、運にも見放されることになるだろうし、その国の政権が有権者に対して謙虚であれば、その国の国運は拓けていくということになると思う。
 すると、今の政権与党は半世紀を超える政権運営の中で「おごり」、「傲慢」がかつてなかったほど高まっているといえる。
 つまり、平家物語ではないが「おごれる者久しからず…」であって、おごれる自民党が日本の繁栄の「運」をそいでいるのではないかと訴えた。
 事実、農村部の人ほど、おごれる自民党の「何をやったって最後は自民党を支持するしかないのが地方の宿命」といわんばかりの傲慢さへの怒りが、自民党に対する地方の反発の中心に位置しているように肌で感じた。
 私は、今の自民党政権は、日本の国も地方も国民の方にも向いていないで、ホワイトハウスの方ばかり向いているとかなり辛辣な批判をした。
 つまり、この間の日本政府の打ち出す施策といえば、「郵政民営化」にしても、「三角合併解禁」にしても、「混合診療」にしても、「陪審員制度」にしても、古くは、多くの中小企業経営者を自殺に追い込んだ、「国内金融機関の自己資本比率」にしても、すべてアメリカ側の強い要求に屈したものであった。
 グローバルスタンダードという錦の御旗を盾にして、一方的にルールを変更させて日本を安く買いたたくという手法は、本来、日本の政治が国益を守る姿勢をとるならば、あり得ないことであった。
 しかるに今の与党は安直に、アメリカ ホワイトハウスの意向を天の声として聴き、日本国内の声には聴いたふりをするのみといえよう。
 農村や地方の人は、こうした与党のホワイトハウスしか見ていない政治を、理屈ではなく肌で感じているともいえよう。
 そして、ホワイトハウスは、日本の地方がどうなるかとか、農業がどうなるかについてなど全く配慮をしていないということも明らかなことである。
 こうした、「国益を守らない与党」=「地方を切り捨てる与党」ということが、きわめて大きな問題であり、このことを肌で感じる「地方」が与党に対して、「年金不信」をきっかけに反乱を起こしたのがこの選挙結果であった。私は各地を応援に行脚してこのことを実感した。
 しかし、この選挙結果は、与党の反国益的態度への批判の勝利ではあったが、必ずしも民主党に対する支持ではないことも認識しておく必要がある。
 つまり、民主党が、ホワイトハウス従属の政治を自民党政治の延長線上でやってはいけないし、いかなる意味でも国益に反する政策をとるならば、民意は自民党を否定したように民主党をも否定するであろう。
 このことを肝に銘じながら、今回の勝利を国益主義台頭のはじまりとして喜びたい。


 
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